アルピタンの効果について

小林製薬の「アルピタン」は、アルコール頭痛に効果がある頭痛対策薬です。

まず、アルコール頭痛について詳しく説明して行きたいと思います。

頭痛の種類には頭や首回りの筋肉が収縮して起こる「緊張型頭痛」や頭の中の血管が拡張して神経を刺激することで起こる「片頭痛」がありますが、お酒を飲んだ後に起こる「アルコール頭痛」は「緊張型頭痛」や「片頭痛」とは発生の仕組みが異なります。

アルコール頭痛の発症には3つの原因がありますが、1つ目は体内で分解されたアルコールが「アセトアルデヒド」という物質になり、アルコールとアセトアルデヒドの2つが血管を拡張してしまうことです。

これにより、血管の周りにある神経を圧迫して炎症が起きて痛くなります。

次に、2つ目の原因はアルコールやアセトアルデヒドが広げた血管から水分が漏れ出すことです。

こうなると、血管を取り巻いている脳自体がむくんでしまって神経を圧迫するため、痛くなります。

最後の3つ目の原因は、アセトアルデヒドが蓄積してプロスタグランジンという「痛み増強物質」が発生することです。

この物質により元々あった炎症が悪化して痛みが強くなってしまいます。

もし、一般的な解熱鎮痛剤を使用したとしても、「痛み増強物質の産生」にのみ効果があるため、アルコール頭痛を引き起こす残り2つの原因「血管の拡張」と「脳のむくみ」に対処出来ません。

そこで小林製薬によって開発されたのが、アルコール頭痛の3つの原因に全て効くアルコール頭痛対策薬「アルピタン」です。

アルピタンは、漢方薬「五苓散(ごれいさん)」料エキスを配合した顆粒タイプの内服薬で、この五苓散はタクシャ・チョレイ・ブクリョウ・ビャクジュツ・ケイヒといった5つの生薬で処方されていますが、アルピタンに含まれている五苓散はこれら5種類を原生薬換算で最大量配合された満量処方のものです。

この五苓散がアルコール頭痛を引き起こす3つの原因を改善します。

まず、「血管の拡張」に対しては、尿量を減らすことで脱水症状を抑えながらアルコールの代謝を促進するため、アセトアルデヒドの蓄積を抑えて症状を緩和する効果が期待出来ます。

次に、「脳のむくみ」に対しては、体内の水分を適正な量に抑えて血管から脳へと水分が漏れだすのを防いで改善します。

最後に、「痛み増強物質の産生」に対しては、アルコールとアセトアルデヒドの代謝を促して、プロスタグランジンの発生を抑えることで対処します。

なお、五苓散はアルコールによって体内の水分が偏っている状態を改善するため、アルコール頭痛だけでなく、二日酔い・はきけ・めまいなどの症状にも効果が期待出来ます。

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